コラム - 院長より

 

Vol.6 2003/11/15

開院3年目にあたり

 平成15年11月14日で当院も開院してから満2年が経過しました。勤務時代とは異なる意味で、この2年間、多くの患者さんと接することができたことに、ひとしおの感慨を覚えます。

 開院記念日の日経新聞で、作詞・作曲家の小椋佳氏がお書きになった、新時代に“好き、且つ得意"なもの獲得することは、どなたにとっても回避し得ない困難な挑みとなる、という記事を目にしました。そして、「シンボウ」という言葉には、辛抱、信望、心房(健康を維持する心臓の一部)、心棒(自分の価値観の核心に照らし行動に確たる鎖をもつこと)、深謀(好きになり得意になるプロセスと、その後の計画・展望をもつこと)などの意味があり、好き、且つ得意なものを得るために、氏自身、ひとつひとつの「シンボウ」を備えていく努力をしていきたい、という趣旨を綴っていました。

 全く小椋氏に同感ですが、私はさらにもう一つ、“心望"という言葉をつけ加えたいと思います。忙しさ、煩雑な日常に埋没しそうになる時、過ぎ行く日常に流されずに、自分はこういうものを求めたいのだという、心の向く処を常に明確にしておくこと。

 初心忘れべからずと言いますが、自分が作り上げたい夢へのナビゲーターを失った時、人は迷走がはじまりと退化するのだと思います。開業医だからできることは何なのか、自分の“心望"を胸に、私も小椋氏の言う5つの「シンボウ」を備える努力を忘れずに、3年目も歩んでいきたいと思います。