コラム - 院長より

 

Vol.7 2003/12/15

想うこと、偲ぶこと

 私に医師としての、また指導者としての在り方を身をもってお教えくださった師匠が、またお1人先日逝かれました。お通夜や告別式にも、是非出席したかったのですが、私には毎日の診療がありどうしても出席できませんでした。

 今年の4月には、私が労災病院時代に徹夜でくも膜下出血の手術をした患者さんが、自宅近くでひき逃げ事故にあいお亡くなりになりました。2年前には、私を子供の頃からとっても可愛がってくれた伯父が癌で他界しました。やはりいずれも、葬儀の席には日々の診療があって行けませんでした。

 逝った方を悼むためのセレモニーをとりおこなうことは、歴史上でも明らかなことです。これは決して否定されるべきものではありません。しかし、最近では式の大きさや、華々しさを追い求めるものもなきにしもあらずです。式は故人を偲ぶために簡素でもよいのではないかと思います。またその方のご冥福をお祈りするためには、たとえ式に参列できなくても、いつも心の中で静かにその方のことを想いだし偲ぶことにより、故人は天国で喜んでいてくださるのではないかと思います。

 年の瀬の今、私は今年ご逝去された何人もの方たちを静かに偲びたいと思います。