コラム - 院長より

 

Vol.11 2004/04/15

セカンドオピニオンとその方法に思う

 調子が悪くて病院へ行く。検査を受け診断してもらう。治療はこうしましょうといわれる。でも 本当にそうか心配である、納得いかないこともある。このような時に、セカンドオピニオンの名の下に、他の医者に意見を求めることが最近増えてきています。私自身は、このセカンドオピニオンは非常によい風潮であると思っています。

 しかし、その方法にはまだ問題があると思われます。患者さんが他の病院に行って、また同じような検査を繰り返してしまうことです。同じ写真を撮り、同じような検査を受ければ、その都度、患者さん自身も、また国の医療費もかさみます。放射線を浴びる量も増えます。セカンドオピニオンを求めに他の医者に行く場合には、前医よりそちらの検査結果(その要約でもいいですね!)と紹介状を必ずもらい、次の病院では新たに必要なものだけを行うというシステムを日本でも確立していかなくてはならないと思います。

 しかし患者さんのご心境に、 前医に申し訳ない、あの先生 怒るから言い出せない、なるものがあることも確かです。でも今は患者さんが医者を選ぶ時代、怒る医者はもう相手にしなければいいのではないでしょうか? また セカンドオピニオンは、ご自身の治療方針を決定するための意見を聞くだけですから、けして前医を裏切るわけではありません。

 無駄の多い日本の医療の中で、少しでもセカンドオピニオンの芽を育てていくために、患者さんも医者も一緒になって考え実行していかなくてはならないと思います。