コラム - 院長より

 

Vol.17 2004/10/15

弱者救済?

 先日、交差点で出会いがしらに自転車と接触事故を起こしたタクシードライバーが来院されました。自転車は無灯火でしかも携帯を見ながらだったそうです。前方不注意でこのドライバーの方は罰せられ、結果的には休職となり、うつ状態になってしまいました。

 私自身も在宅診療で車を運転していると、ヒヤッとすることが何度かあります。特に夜、携帯メールをしながら無灯火で、平然と右側通行をしてくる自転車。ぶつかりそうになると、私をにらみつけてきます。今の法律では、一度自動車と自転車が事故を起こすと、自転車のほうが弱いものとして、ドライバーを罰する弱者救済の原則があるそうです。しかし、ルール違反をしている自転車を一方的に弱者として救い、ドライバーのみを罰するというのは正当なのでしょうか?

 近頃では、自転車による事故が急増していると聞きます。しかもその大半は、上記のようなルール違反がかかわっているようです。わたしはこのような事故に巻き込まれてしまった方を診察する際いつも思います。真の弱者救済の原則を行政も医療者も真剣に考えて、国民への教育を徹底すべきではないかと。