コラム - 院長より

 

Vol.42 2006/11/15

友を偲ぶ 開院6年目の記念日に。。

 今頃の英国バーミンガムの野原は褐色に一面がそまり、明るいガーデニングをイメージさせるイギリスも、冬の始まりは実に寒々しいものです。私は3年間、イギリスの心臓(Heart of England)と呼ばれるこの町で脳外科を学びました。

 帰国して11年目の昨日、ともに学び、共に外国生活の厳しさと楽しさを分かち合った日本人の親友の訃報が届きました。亡くなるまである大学の教授をされて、最もパワーに満ちていたはずの49歳でした。胃がんを宣告されながら半年以上、仕事に、家庭生活に最後の魂の炎を燃やされたそうです。

 帰国する年の1995年の夏には、Golf発祥の地スコットランドのセント・アンドリュース Old コースで一緒にプレーしました。「1番ホールのティー・グラウンドに立ったとき、魂が震えた」と言った彼の声、苦しい仕事の中でも笑顔を絶やさなかった大きな目の彼の顔が今も偲ばれます。

 今日11月14日で、我がクリニックは6年目に入りました。これからも、自分の持てるエネルギーを精一杯、患者さんに発していきたいと思っています。彼の無念だったにちがいない分まで私は頑張ります。彼の冥福を祈るとともに、この世の旅の終わりに、心からご苦労様!と申しあげたいと思います。