コラム - 院長より

 

Vol.51 2007/08/15

夏には夏の 秋には秋の

 毎日、とても暑い日が続いていますね。今日は群馬県館林では40℃を突破し、観測史上でも類を見ない気温だったとか。少し前まで梅雨空が続き、夏の到来を待っていたのに、これだけ暑くなると、今度は涼しい秋の訪れが待たれるようになります。

 時の経過は早く、今眼にまぶしいほどの木々の緑もあっという間に紅葉になってしまいます。最近お話した方の中に、命はどうせ終わってしまうのだから、早くこの世を去りたい、生きていることがめんどくさいとおっしゃった人がおられまいした。しかし、私は思います。木々だって冬の寒さを耐え、春先に花を咲かせ、こうして緑の葉全体でいっぱいの日光を受け取って、やがて落葉を迎える。木々は途中で葉を自ら落とすことはできません。今鳴いているセミだって、7年間地中でじっとその時を待って、地上に出てからは1週間精一杯鳴いて次の世界に旅立って生きます。虫だって自ら命を絶つことはできません。人間だけ、自らその命を終わらせる術を持っているようですが、何故でしょうか? 人間の優位性なのでしょうが、命を無駄にしてしまう終わらせ方だけはやってはいけないと思います。

 インドなのか中国なのかはわかりませんが、人生を4つの時期に分け、青春・朱夏・白秋・玄冬と呼ぶ習慣があるようです。青春時代とは、日本でも余りにもよく使われる言葉ですが、他の3つはあまり耳にしませんよね。でも生きとしいけるものが通り過ぎていかなければならない時のようです。それならば朱夏には熱き心を燃やし、白秋には秋冷のすがすがしさを身に感じてみませんか?

 今日はちょうど終戦記念日でした。私は右翼でも左翼でもありませんが、国のために旅立っていかれた320万人にも及ぶ方々の分まで、いま生かしてもらっている命の大切さを本当に考えてみたいと思います。