コラム - 院長より

 

Vol.54 2007/11/15

悠久なるフレスコ画  ~ クリニック移転オープンによせて ~

 人類がはじめてラスコー洞窟に壁画を書いてから、どれくらいの月日が流れたでしょうか? イタリアを訪れた時、中世の教会の大聖堂に大きなフレスコ画があったことを覚えています。幾多の戦乱と多くの人の往来を見つめてきたそのフレスコ画を前にすると、時の流れを忘れてしまいました。

 新クリニックが2007年11月5日に移転オープンしました。クリニックの5メートルの壁に、日本のフレスコ画の第一人者である大野 彩(みさお)先生が、「ちあきの森」と題する大きなフレスコ画を描いてくださいました。大野先生は、宮崎 駿 監督の三鷹の森ジブリ美術館のフレスコ画をお描きになられた先生です。ちあきの森は、クリニックの待合室の森の中からイングリッシュガーデンを通って遠い山の頂を望んでいます。鹿がのぞいていたりして、まさにクリニックが癒しの森でありたいというテーマの表現です。

 新クリニックでも、よくわかる脳神経外科と皆様のお気持ちに少しでも接することのできる“心”療を目指す、医療の水先案内人でありたいと思います。主治医であるとともに、いつも皆さんの傍にはべる主侍医でいます。

 人間の体は、寿命という一瞬の間しかこの世にはいません。漆喰にかかれたフレスコ画は、悠久の呼吸をしています。我々も、命がある限り魂の宿るこの肉体の手入れをして、いい呼吸をして生きていこうではありませんか。。。!!