コラム - 院長より

 

Vol.60 2008/5/15

脳を鍛えること

脳トレ・サロン NPO法人 元気だ 脳!の開設にあたって

 成長するにつれて私たちの脳は賢くなります。子供は遊びから、学生は学業から、そして大人は日々の社会生活から脳が鍛えられる結果、神経細胞が教育され活性化しているからです。でも、歳を重ねだんだん高齢になり、社会での活動性が現役世代よりも減ってきた時、脳への刺激も並行して減少し、何もしないでいると脳の細胞は毎日毎日、相当の数が活動を停止してしまいます。そして、脳の活性が一定のところまで低下した時、認知症の発症と診断され、保険診療下での治療が始まります。

 現在の保険制度では、発症したと診断されない方には、“予防的な治療をしてはいけない”ことになっています。また、“発症して症状が出てから”でないと介護保険下で要支援とか要介護の認定が下りず、デイサービスなどの介護サービスが適用になりません。それでは、症状が出はじめているのに発症と診断されない場合(図の斜線のところの方)には、どうすればよいのでしょうか? まだ、認知症だと医者に診断されたわけではないから、このままでよい!と、見ていていいのでしょうか? 答えは明らかです。発症していないその時こそが、認知症予防のためのゴールデンタイムです。この時に、脳を鍛えなくてはいけません。

 認知症だけではありません。交通事故などで頭の怪我をしてしまった後、ご家族の名前がでてこない、私のこと誰か覚えてる?って聞かれても困ってしまう、目は見えていても右半分に注意がいかないために、前から来る方によくぶつかってしまう、大好きな場所だった所への行き方がわからなくなる高次脳 機能障害や、手足の動きが少しご不自由になるパーキンソン病の場合もあきらめることはありません。できるだけ早い時期に、できるだけ脳を働かすことで脳は再び活性化されて症状は楽になります。

 私たちは昨年11月から旧クリニック跡で、くどうちあきと鍛えよう 元気だ 脳!と称する脳トレセンター開設し、よいと考えられる様々な方法を取り入れて脳を刺激する試みをして参りました。このセンターは今年4月、東京都からNPO法人 元気だ 脳!として認証され、新たな活動が始まりました。
この法人活動への参加には、どうしても、材料費、講師代などに参加費(1回2500円~3000円くらい)がかかってしまいます。自費参加には、どうしても、お気のすすまない方もいらっしゃると思います。でも、医療保険や介護保険が適用されるまで待っていては、発症するのをじっと待っているのも同然ではないかと思います。

 元気だ 脳!は、脳の病気を診断された方だけが脳トレをするところではなく、診断される前の方こそが脳を鍛える場(サロン)です。脳は鍛え続ければ、そう簡単に機能は低下しません。

あきらめない! なげださない! 楽しく、でもある程度は頑張り続ける!
まけるな ちあきは ここにいる

NPO法人 元気だ 脳!
http://genkidanou.kudohchiaki.com/