コラム - 院長より

 

Vol.63 2008/8/15

天空からのメッセージ

 真っ青な夏空は気持ちよいものです。爽やかな夕焼けの雲海、満天の星空、それに満月の夜。皆さん、最近、大空を見上げたことがありますか? 私は子供の頃から、何かにつけて空を見上げるのが好きでした。私の生まれ故郷である信州では、昼の空に浮かぶ雲や夜空の星が、手の届くほどのすぐ近くに見えます。

 この夏、私の診察室から青空が見えるようになりました。ドーム型の天井から、薄い朝焼けか夕焼け雲が浮かぶなんとも美しい天空です。そこには、穏やかで、そしてやさしい天使が翔んでいます。壁画LABO(私のクリニックの壁画“ちあきの森”を制作された大野 彩 画伯主宰)の小野塚 香先生が2ヶ月かけて、私たちのために描いてくださった力作“天空からのメッセージ”です。

 診察に訪れる方々はそれぞれ苦しさ、辛さをお持ちになられてこの診察室におみえになります。そのためか、多くの方がうつむき加減でいらっしゃいます。無理もありません。この天空に浮かぶ天使に気づかれる方は殆どおられないように思います。

 私自身も、一日の外来が終え、夜の在宅診療から戻って来ると、ヘトヘトになっていることがよくあります。そんな時、この空を見上げると、何か ホッとします。明日につながる、気持ちのやすらぎがスーと私の魂の中に入ってきてくれます。

 失敗した時にだけ空を仰ぐのではなく、ふとしたときに遠い時空のかなたにある大空に目を向けると、元気になるエネルギーをもらえるように思えます。さあ皆さん、手を止めて、天空を見上げてみましょう。私のところにおみえになられた方は、どうぞ顔をあげて、私の診察室からの天空をご覧になってください。そこには あなたの心にしみこむメッセージを天使が奏でています。


「壁画LABO」小野塚 香