コラム - 院長より

 

Vol.65 2008/10/15

おたがいさまの気持ち  在宅診療の駐車について

 この半年くらいの間に、訪問看護ステーションの看護師さんたちの車が、警察の発行した駐車禁止除外車両の証明書を提示していたのに駐車禁止の違反をとられてしまった。それでも、罰金を払い減点されながらでも、また訪問看護にでかけていっている。なぜなら、患者さんのところに行かないわけにはいかないから、という内容の新聞記事を何回も眼にしました。最近も日経新聞(2008.10.27)にでていました。

 私自身もこのようないやな目に何回もあっています。(その一つについては、3年位前のこの院長コラムに、警察に抗議するとのタイトルで公表しました)最近思うことは、警察が型どおりにしかやらない以上、近隣の方々へのお願いの気持ちです。私自身が在宅患者様の近隣のお宅で実際に体験したことを今日は皆さんに二つ聞いていただきたいと思います。一件は、ぼくが何も言わなくても、○○さんのお宅に行かれるんですか? うちのここ、この時間はいつも空いているので、診療に来られたら車とめていいですよ。と言ってくださった方。もう一つは、患者様のお宅と隣の家の間の公道に留めたところ、そこの奥さんが飛び出してこられ、困ります!そんなところにとめられては!といわれ、翌週行ったところ、隣の患者様のお宅とご自分の家の間の公道に、赤い三角ポールを置いていました。事後談ですが、この飛び出して来た奥さんは、つい数ヶ月前に私の外来に初診として受診され、私の顔を見ると気まずそうなお顔をしてました。

 我々医療者は患者様の状態が少しでもよくなっていただきたいため、ご家族に少しでも笑顔が戻っていただきたいために昼も夜もなく在宅診療をしています。訪問看護師さんも同じ気持ちでしょう。これ以上、駐車禁止を警察が厳しく前面に押し出した場合、誰だって罰金は払いたくないし、免許証の減点はされたくないわけですから、我々医師も看護師も在宅に行けなくなってしまいます。ご近隣の方にお願いさせていただきたいことは、もしご迷惑でなければ我々の往診車を見かけたときに、是非ちょっとの時間でよいですので周りの空いてる場所がございましたら、往診車をおかせていただけたらと思います。

 どなたかの体調が崩れたときには、我々は必ず伺います。警察の堅苦しさととは別に、我々はお互いに体を大事にして、お互いに幸せになろうという気持ち、おたがいさま という人間の優しさを大事にしていきたいものです。