コラム - 院長より

 

Vol.78 2009/11/15

強歩大会 中学生の頃

 私の通っていた下諏訪中学では、毎年11月の初頭に山道を駆け抜ける強歩大会なるものがありました。男子は21キロ、女子が15キロ位だったと記憶しています。小学生ころは走るのが嫌でいやでしょうがなかった私としては、中学に入ってこの話を聞いた時、今でいう引きこもり状態近くなっていました(実際は学校に行ってましたから、精神的な引きこもりでした)。しかし夏が終わるころ、むしょうにこの大会とやらに挑戦してみたくなりました。偶然スタート地点が実家のすぐ近くの諏訪大社秋宮でしたので、その日から毎晩、夜 スタート地点から5キロ位までにある山道を走り始めました。母親が、夜の山道を子供が一人で走ることは心配だと言ったのを覚えています。初めは呼吸の仕方、足の上げ方もわからず、なぜ?こんなことしなきゃいけないのか、問いかけてくるもう一人の自分がいました。純粋だったせいか(今も純粋ですが)、とにかくやらなくてはいけないからやる、走らなければ大会の当日自分が苦しいだけだから走ると、そのもう一人の自分を説得し、叱咤し、時には激励し走り続け大会当日を迎えました。結果は自分としては満足のいくものでした。それから2年生、3年生の時も11月の大会まで、10月からだいたい1ヶ月は毎晩走り続けました。懐かしい思い出です。

 今でも秋の月をみると、当時走りながら見たススキの向こうで輝いていた、信州の冴えた月を思い出します。夜遅く在宅診療をしていても、あの月が今は東京の空から、頑張れと応援してくれているような気がします。