コラム - 院長より

 

Vol.79 2009/12/15

サライ

今年も暮れてきました。あっという間の一年でした。
谷村新司さんが作詞し加山雄三さんが歌っている有名な曲 サライが私は大好きです。
サライとは、仏教用語で、遠い旅の空という意味であるそうです。
歌詞の中の随所に私の心に沁みこんでくる言葉があります。(谷村さん、無断引用をお許しください!)

この街で 夢追うなら もう少し強くならなけりゃ
時の流れに 負けてしまいそうで。。。

また次のフレーズに次の詞があります。

離れれば 離れる程、なおさらにつのる
この想い忘れられずに ひらく 古いアルバム
若い日の 父と母に 包まれて過ぎた
やわらかな 日々の暮らしをなぞりながら生きる。。。

 子供の頃から私は医者になりたかった。親戚縁者にだれも医者などいなかった家庭に育ちながら、なぜそう思ったのか、それは風邪をひいてかかった近くの町医者の先生がとても優しく、白い服を着てかっこよかったという、憧れからはじまりました。医科大を卒業したら地元の諏訪に帰ろうと思っていました。今、東京で開業していようなどと、全く想像すらしていませんでした。

 自分の夢である、心に迫る医療をおこなう魂(たましい)外科医として世の中のために役立てるように、時の流れに流されながらも、もう少しここで頑張ってみようと思います。昔の写真を見るたびに、両親に包まれて育ててもらった日々を思い浮かべます。厳しく叱られた時もありました。鬼のように怒った親を、本気で憎んだこともありました。でも今は本当にやわらかな想いとしてよみがえってきます。穏やかに過ごしてもらえるように少しでも孝行ができればいいと思います。今年は、私の医師としての親父と仰いでいた師が急逝されました。育ててもらえたという事実に、実の親であっても仕事の親であっても感謝でいっぱいです。

 来年は私にとって病を治す医師でいながら、心の中から病にならないよう考えていく魂(たましい)外科医の実践の年です。病は気から、まさにその通りです。ご一緒に心身とも健康になりましょう。

みなさん、よいお年を!! ブラボー & ブラビ