コラム - 院長より

 

Vol.107 2012/4/15

考えない!考えない!考えない!・・・・・ふりかかってくる予期不安への対処法

外来診療の中でとても多い相談は、何をしていても不安が襲ってくる。考えないようにしても、一人になると不安になってしまう。この不安にどう対処したらよいでしょうか?というものです。
6~7年前の院長コラムで、現実不安と予期不安と題するものを書きました。まだ起きていない不安に怯えてエネルギーを使ってしまわず、今 目の前で起きている不安原因の対処にエネルギーを使いましょうというものでした。今回は、特にその予期不安が襲ってきたときどうしたらよいかということについて考えてみたいと思います。

人間は弱いものですから、予期不安を必ず感じてしまいます。これを書いている私自身も、日々、予期不安に襲われています。苦しくて、苦しくて仕方ない時もあります。そんな時、私自身は、「考えない!考えない!考えない!考えない!考えない!考えない!考えない!考えない!考えない!考えない!」と、10回つぶやき続けます。そうすると、今まで心を覆っていた不安が自然に消えていきます。しばらくすると、また「ああなったらどうしよう。こなったらどうしよう」という、予期不安が顔を出してきます。その時はまた、考えない!を10回つぶやきます。また消えます。

人の脳は、体を動かす、物事を感じる・考えるという働きと、もう1つ、ものをしゃべるという働きが備わっています。そしてどうやら声に出してしゃべると、他の二つの働きは抑えられるようです。声に出す、それは脳の大方の働きに優先されるのです。その結果、不安に感じている脳も、それを予期することすら忘れてしまいます。

皆さん、難しそうで簡単です。予期不安につぶされそうになったら、心の中でもよいですから、考えない!を一気に10回つぶやいてみてください。スーとする自分を感じられるはずです。そしてまた苦しくなったら同じことを繰り返す。声に出すこと、それは言霊をも味方につけてくれるはずです。