コラム - 院長より

 

Vol.109 2012/6/15

でも病 ネット病

最近外来に訪れる患者さんの中に、「調子が悪くてネットで調べたところ、私は○○病の症状にそっくりで○○病のようです。どうしたらいいでしょうか?薬はなるべく飲みたくありません。」といわれる方が多くみられます。またそのように言われる方に限って、私が「これこれだから○○病ではありませんよ」と申し上げると、「でも!、家に帰るとまた○○病にちがいないと思ってしまいます。きっと私は○○病です。」と言われます。

インターネットが有用な時代となった今、あまりにも情報が溢れすぎています。このところテレビでも健康に関する番組がとても多いように思います。それらを見てしまうと、全てご自分にあてはまってしまうように思えてならないのが人間の常です。氾濫する情報だけからご自分の健康状態を決めつけるのは、やはりよくないのではないでしょうか?

私は常々そうおっしゃる皆さんには、このような状態を、「でも病 ネット病」と言っています。広い意味では、思い込みの病です。ネットやテレビから得た情報だけでご自分を病気であると決め込んでは、もったいないではありませんか! ほとんどの場合、はずれているのに、ご自分でそう判断して、決め込んで、落ち込んで・・・では、限られた人生の時間を無駄に費やしていると言わざるをえません。

色々な情報を、ご自分の症状の参考にするのはいいのですが、少なくとも、我々専門家が、これこれなので○○病ではありませんよ、と申し上げた場合、それ以降はもうネットは見ない、そういうテレビが始まったらチャンネルを変えることをお勧めします。それだけでも思い込みの病は少し減るように思います。