コラム - 院長より

 

Vol.112 2012/9/15

さんまの塩焼き

今年の夏は、特に暑さが身に染みました。まだまだ暑い日が続いています。皆さん、健康状態はいかがですか?

毎日の外来診療でも在宅診療でも、私は「今の時期は水分と塩分をとっていいのですよ。」といい続けています。そうすると、必ず「先生、私は血圧が高いので塩分は控えめにといわれていますが・・・・?」という質問を受けます。
暑い暑いといっている間に、私たちの体は昼も夜も汗をかきます。汗の中には塩分が含まれています。正確に言うと、ナトリウムという塩分とカリウムという塩分です。ナトリウムはいわゆる“塩”であり、カリウムは主に果物などに含まれているものです。これだけ暑いとナトリウムもカリウムも汗で抜けきってしまい、私たちの体をつくっている細胞は干からびてしまいます。ですから血圧の高い方も、残暑の候の今頃の2~3週間は、秋に向けて塩分をある程度は摂ってよいのです。(もちろんとりすぎはいけません。血圧を高くしてしまうのはナトリウムです。)

今月は、さんまの塩焼きがおいしい季節ですね。あの油ののりきった香ばしい香りと適度の塩味。醤油と大根おろしとの絶妙なコンビネーション。きっと昔から、人々はさんまの塩焼きを食べると、夏バテをしていた体にも元気が戻ることを知っていたのではないでしょうか。日本の食習慣には、夏の終わりには、さんまを焼いて塩分と栄養をしっかりと摂るという、先人たちの理屈抜きの知恵が備わっていたのですね。

あちこちでさんま祭りの声が聞かれます。
皆さん、今年もさんまを焼いて食べましたか?