コラム - 院長より

 

Vol.128 2014/1

あらためて読み返した遠藤周作氏の言葉

毅然として死ねない人よ。
それでいいではありませんか。
人間をこえた大いなる天、大いなる命
は毅然として死ななくても
そんなことは問題にしないのだ。
神― 大いなるものは表だけでなく、
我々の裏の裏までもよく
ご承知なのである。
・・・・・・・・・・・・・・
自分の立派なところだけでなく、
弱さ、醜さすべてを
神という大きなものに委ねること
・・・・・・・・・

久しぶりに遠藤周作氏の作品を手に載ってゆっくり読んでみました。

ここに載せさせていただいた言葉は、この1~2行目をズバリタイトルとした海竜社からの本から引用させていただきましたが、年を重ねてきつつある現在、何度読んでも、私の心に深く大きく響いてきます。この言葉は、キリスト教の世界観の中から生まれた言葉であるそうです。私は無信仰者ですが、この含蓄の深さを年の初めに心に新たな息吹として吹き入れました。

我々はいい面も、悪い面ももっています。いい面を少しだけ多く増やすようにして生きること、それができればいい。悪いことでも、他人に迷惑をかけないようにしていけば、許されるように思えます。法に触れることはもちろんいけません。では悪いこと、醜いこととは、なんでしょうか?物欲に走り続けて、自分を見失う時ではないでしょうか。

人間なのでそれでいいと思います。この世を生きていくために必要な“物”です。物を追求する自分をさらけ出して、生きましょう。ただ、人の迷惑にならないように。今年もきっとあっという間に過ぎてしまうと思います。さらけ出して生きることは、きっとつらいかもしれません。恥ずかしいことも、悲しいこともあるでしょう。でも、私自身も、これを今年の目標に一年頑張ってみます。