コラム - 院長より

 

Vol.134 2014/7

国を守ることと命を守ること

集団的自衛権についての論議が盛り上がっています。間もなく国会で結論が出るでしょうが、我々はこのテーマをどう考えたらいいのでしょうか。

昔、英国に留学していた頃、スイスからきた医師と、自国を守ることと、医師として命を守ることを話し合ったことがあります。彼の国は軍隊をもち、成人男子は皆徴兵、そして事が起これば国のために戦うのだと意気高々にいっていました。しかし、自国からは決して他国を攻撃しないとも。

日本には攻められたら、やはり自分の国を守る組織が必要であると思います。しかしそれが自衛隊だけで足りるのでしょうか? 危機が迫った時に、いつまでもアメリカを頼みの綱にしていいのか、またそのアメリカが攻められたとき我々が戦いを挑んでよいのでしょうか、やはりよくないでしょう。ここでもし日本が軍を組織しても、他国を自分たちから、先に攻めてはならないと思います。

スイスのように、自国に自衛軍を組織して、決して他国を攻めないこと、それが最も大事なことであると思います。命を失うことになる可能性が高い戦争は起こしてはならないと思っています。