コラム - 院長より

 

Vol.145 2015/06

言葉は最良の薬にも劇薬にもなる

毎日の外来診療の中で思うことがあります。ご家族、友人、職場の中でのコミュニケーション、特に言葉のトラブルが多い様です。

あるサラリーマンは、何故もっとやらないんだ!という上司の言葉を、叱られているととってしまった結果、鬱になっていました。もう一方の方は、同じ言葉を、叱咤激励ととり、発奮の起爆剤となり業績を上げることができたと聞きました。ある女性は、結婚後、姑から、まだ働いてるの?と言われ落ち込んでしまったとのことで来院されました。他方の女性は、同じようなことを言われて、逆に義母さんが心配していることを実感して心が温まったと聞きました。

その時その時に置かれている環境により、人の感受性は変わるのではないかと思います。言葉は生き物ですから、その環境の中でどんどん形を変え、意味を変えているのではないでしょうか?ある時は心に安らぎを与えてくれる薬に、ある時は劇薬にかわります、

私たちは、言葉の意味を考えながら生活をすることができれば、きっともう少し苦しさが減って楽しく過ごせるのではないかと思います。