担当/倉本
自分の所持品の中でかなり気に入ってる物として車がある。インターネットで買ったフランスの車だ。2年前に買ったものだが、その時点で8年落ちのオンボロの中古車(我ながらなかなかの暴挙)
わくわくしながら大阪から滋賀まで車を受け取りに行った。現場に着きその車を目にした時は「うわ、俺もやっとこの車のオーナーになれるんや」
その車がデヴューしてから既に15年、その間、憧れの気持ちはずっと変わらなかった。車を受けとりこの日の為に用意していた音楽などを聴きながら気分を盛り上げ、その車の感触を味わった。乗る前に期待していたイメージとは違うこともあったが「やっぱ、えーわー」などと、うわずりつつも悦に浸り、高速道路を家路に向かった。ここまではよかったのだが・・・。「エーッ、渋滞やん、工事か。せっかく最高の気分で走っていたのに・・・。って、ちょっと待てよ ウソー!」 エンストを起こしたのだ。冷や汗が頬をつたう。「まずい、こんな渋滞の中でエンジンが懸からなかったら最悪や!」あわててキーを捻る。なんとか再始動するも、車を受け取って1時間も経たないうちに買ったことを後悔していた。それでも日常で使用していたのだが、ほどなくして「あれ、車から変な霧でてるなぁ」と思ったら、完全に動かなくなった。呆然と停まった車を眺めながら、自分の気持ちを立て直そうと思い “FRAGILE”という曲を口ずさみ、束の間の現実逃避をした。哀れレッカ-車に載せられ自動車工場へ向かってゆくMy Favorite Car。
なんともいえない気持ちでそれを見送り工場からの連絡を待つ。故障した原因以外にもあれやこれや不備があり膨れ上がる修理費(…。うなだれながら首を振った)3週間後修理された車を受け取りにいった。この車本来の調子とは言わないまでも、普通に走れる状態になったその車に乗り走らせてみる。「気持ちいいー、やっぱ最高や!」この前までガラクタとか悪態をついていたことを忘れ「頼むぜ相棒」などと調子のいい私だった。それからも多少の不具合が出ることもあったが、調子のいいときの気持ちよさ、そのとき得られる満足感は私にとってなかなか他の車ではあじわえないものです。皆さんも自分にとってお気に入りのものは、それがどんなものであっても満喫、堪能して大事にしてください。