よくわかる Dr.くどうのミニ・レクチャー

第2回 クモ膜下出血の主犯人 “脳の動脈瘤”

 働き盛りの人々の命を突然奪ってしまう怖い病気、くも膜下出血は何故おこるのでしょうか?くも膜下出血はほとんどの場合、脳の動脈瘤が破裂して起きてしまいます。少数の方は脳血管の先天奇形がもとで出血します。ですから脳動脈瘤が、主犯といっていいわけです。動脈瘤は動脈硬化などに高血圧症が加わって発生することが多いのですが、遺伝的な要因もあるといわれています。報告によると、ご両親のどちらかがくも膜下出血であった場合、30~40%の確率でお子さんたちに遺伝するそうです。脳動脈瘤は破裂してしまうといろいろな方法での手術をしなくてはなりませんが、未破裂の動脈瘤がある場合には、降圧剤により血圧を下げておけば破裂する確率を下げることができます!

写真1
くも膜下出血は、こう起こるのです!

脳を覆う3枚の膜の真中がクモ膜です。このクモ膜の下を走行している動脈に図のように動脈瘤ができて破裂した状態がクモ膜下出血です。

写真2
三次元血管CT

これは当院ヘリカルCTで少量の造影剤を注射し、脳の血管だけを写した像です。写真の中の矢印の部分が、脳の大事な血管にできた動脈瘤です。