よくわかる Dr.くどうのミニ・レクチャー

第3回 うつ状態とうつ病はちがいます!

 最近元気が出ない、気分が沈みがち。 私は“うつ”ではないか? 病院を受診したらやっぱり“うつ”と言われた。。。。。

 一言で“うつ”といわれても、うつ状態とうつ病があります。正常→うつ状態→うつ病と進んでいくものと考えていただくと理解しやすいかもしれません。毎日の生活の中で、つらくへこんだ状態が続いても、生活スタイルや考え方を変えてみることで、何とか自力で浮上できれば“うつ状態”です。気持ちや考え方を切りかえる元気すらわかない、何もかもいやになってそのまま抜け出せないというときには“うつ病”のドアの近くにいる可能性が高いわけです。下表に両方の違いをまとめてみました。症状が2つ以上“うつ病”の方に傾くようでしたら神経科や心療内科の専門医に相談してください。

うつ状態とうつ病はちがいます!
うつ状態   うつ病
他人と話すのが面倒 人に会いたくない。こもる
気分が沈みがち 気力が全くわかない
好きな趣味をしている時だけは楽しいが、その後落ち込む 好きだった趣味も全くしたくない
不安で自分に自信がもてない 自分なんてダメだと絶望する
集中力がおちている 仕事のミスが多く、問題となる
朝はダメだが、夜になると元気になる 昼・夜逆転したり、不眠となる
(浜松医大 高田明和先生の文献より引用、一部改変)

 うつ病の治療には心の内面をさらけ出さなくてはいけませんので、相性の良い医師を探すことがまず第1に重要です。現代は患者さんが医師を選ぶ時代です。しっくりかみあわない場合には、遠慮せずどんどん別の医師を探してみるのも良いと思います。なるべく少量の薬をもらい、自分でも納得いくまでその効能を質問してみること、そしてものの考え方を医師と一緒になって変えていくことが治療の基本となります。

 うつ状態の場合には、治療を要することはあまりありませんが、どちらの場合も、時の流れに心を任せ、自然に楽な気持ちで生きましょう!