よくわかる Dr.くどうのミニ・レクチャー

第4回 肺炎とインフルエンザの予防接種

インフルエンザ ワクチン

 インフルエンザウイルスは咽頭から気管支の粘膜を傷つけ体内に入り高熱と強い咽頭痛、関節痛をおこします。4年に一度オリンピックの年の1~2月に大流行するといわれ、Aソ連型、A香港型、B型のウイルスが猛威をふるいます。接種するワクチンは各ウイルスに対抗できるように作られます。成人では接種をしておくと70~80%が発病を防げます。最近は1回の接種のみでよいことが多く、接種時期は、抗体ができるまでに最低1~2ヶ月はかかるために、前年の 11~12月中までがよいわけです。ワクチンは鶏の卵を使って作られるために、鶏肉や卵アレルギーのある方は、じん麻疹やショックを起こすことがありますので接種できません。

 費用は保険が効きませんが、65歳以上の方には公費負担があります。

肺炎ワクチン

図1 図2 図3

 65歳以上の肺炎の原因菌の1番は肺炎球菌です。この菌は口腔内から咽頭にかけて誰にでもいる菌です(図1)。これを肺に入れないように防御壁と なっていた喉から気管支の粘膜がインフルエンザでやられると、容易に肺の奥まで入り込んで(図2)、 サイトカインという毒を出し重症肺炎になります (図3)。したがってインフルエンザと一緒に接種するのが有効です。英国のランセット誌によりますと、両者接種で死亡率は80%減少したと報告されました(2001年)。

 65歳以上で糖尿病、腎臓、肺、心臓に病気のある方、脾臓を摘出してる方は是非受けてください。費用は、脾摘をされた方以外は、まだ保険適応・公費負担はありませんが、1度接種すると5~8年は有効です。副作用は肺炎・ インフルエンザのワクチン接種とも、局所の発赤・ 疼痛や関節痛が見られることがあります。

 両ワクチンとも当院でも接種可能です。ご希望の方は、お申し出ください。