よくわかる Dr.くどうのミニ・レクチャー

第6回 気になる頭痛(1) 大後頭神経痛

症状と診断は?

 首から後頭部がキリキリといたみ、頭のてっぺんにかけて痛みがはしります。人によっては、目の奥まで差し込むような痛みや、肩から頚にかけてのこり感を伴うこともあります。髪の毛の生え際で耳の後ろから真ん中よりのところを指で押すと、ウッツ!と唸ってしまうほどの痛みを感ずる場所、“圧痛点”があります。これがあるとほぼ間違いなく、診断がつきます。

何が原因ですか?

 頚の付根を覆う筋群を貫通して大後頭神経が出ています。この神経を過剰に興奮させる刺激が加わると大後頭神経痛が生じます。たとえば、ストレス(対人関係、深酒、徹夜、主婦の方ですと家庭内のイザコザetc.)や低気圧(雨の降る前)などの影響が加わったときに、大後頭神経痛がよく生じます。悩み事があり、明日の天気予報が雨なんていうときにはダメです。また神経の出てくる所の筋肉がギュッと収縮したり(緊張型頭痛や、むち打ち症に続発するタイプ)、変形した頚椎がこの神経を圧迫したりして(頚椎症によるタイプ)も痛みます。コンピュータと長時間向きあったり、下を向いて仕事する方たちの中には、頭の重さをいつも頚の筋群が支えているため、てきめんに痛くなる方がいます。美容師さん、看護師さん、エステシャン。。。ご注意を!

どう治療するのですか?

 冷たい湿布や鎮痛剤の服用、整体マッサージでも治らない場合には、大後頭神経ブロックをおこないます。これは圧痛点に少量の局所麻酔剤や少量のステロイド剤を注射します。ほとんどの方は、このブロックを週に1回くらいで、数回すれば痛みは消失します。 原因となるストレスなどがかかったときには再発することがあります。でもその時はまた治療すればいい!くらいの軽い気持ちでいてください。くよくよ心配しているとますます再発してしまいます。

図1