よくわかる Dr.くどうのミニ・レクチャー

第11回朝起きれない!! 低血圧と体内時計のリズム障害

図1

 春から夏にかけて増加します。

 「春眠 暁を覚えず」と言われますが、春霞だけで眠くて仕方ない、朝起れないわけではないのです。起きれない、午前中が苦手という方は体を休ませる神経と活動時に血管を収縮させる神経のバランスが乱れていることが多いと考えられます。

 低血圧症は、通常、上の血圧(最大血圧)が100mg以下の状態をいい、寝起きが悪い他、だるさ、めまい、頭痛をきたします。20代の女性に多く、年齢を重ねるほど治ってくるといわれます。さらに思春期の女性は、立ち上がったときに特に血圧が下がってしまうことが多く、登校拒否の原因の1つになっています。ストレスが強いと低血圧になりやすく、悪循環に陥ってしまいます。通常はbedで背伸びをし、朝シャワーを浴びて朝食をとると血のめぐりがよくなると言われます。これでもダメなら、血圧を少し上げてくれるお薬を飲んでいただくととてもよくなります。

 一方、体のリズムは、脳の松果体にある体内時計により“25時間周期”で刻まれています。昼は血圧や体温を上げ、夜は下げて眠れるようにしてくれます。これが一日24時間とズレてくると眠れない・朝起きれないということになります。このズレを治してくれるのが、朝の光です。朝、光が体の中に入るとその晩寝付く準備が自動的にもう朝から始まります。現代では遮光カーテンが発達し、朝 部屋に光が入りづらくなっています。ご高齢の方でお部屋を一日中薄暗くしておられる場合は、認知症にもつながりよくありません。体内時計はズレが生じても光を浴びると、10日から2週間くらいで修正されます。休日は別としても、我々もカーテンを開け、朝の陽光を浴び、さわやかな空気を吸い込みましょう!習慣が大事です。