よくわかる Dr.くどうのミニ・レクチャー

むずむず脚症候群

 むずむず脚症候群という病気はあまり知られていませんが不眠で悩んでいる10 人に1 人がこの病気ではないかと言われているとても身近な病気のひとつです。
名前の通り脚(特に膝より下)がむずむずとして,いてもたってもいられなくなります。 夕方から夜中にかけて悪化し、脚の内部から「むずむず感」「虫が這うような」「チクチクとした痛み」「火照り」といったなんともいえない不快感・違和感が起こり眠りを妨げます。こういった不快感は歩いたり叩いたりすることで和らぐのですが,刺激によって不快感が一時的に消失するのがむずむず脚症候群の特徴です。毎晩熟睡できないのでストレスがかかり,日中もイライラしたり気分が落ち込んだりします。受診しても、気のせい、気分的なものと診断されてしまうこともあり、十分な治療が行われていないのが現状です。

 原因はまだはっきりと分かっていませんが,ドパミンという脳内の神経伝達物質や鉄分不足により生じるのではないかと考えられています。遺伝の関係もあるとされており、親子間・兄弟間でむずむず脚症候群ということもあります。また男性より女性がかかりやすいといわれています。

以下の4つの症状にあてはまる方はむずむず脚症候群かもしれません!

  • 脚を動かしたくてたまらない衝動がある
  • 脚の不快な感じはジッとしている時,すわっている時,休んでいる時に出現する
  • 脚の不快感は脚を動かすことによって楽になる
  • 脚の不快感は夕方や夜に悪化する

 重症な場合,日中にもムズムズとした不快感が現れ、映画を観る・ドライブに出掛ける・新幹線や飛行機で旅行といった楽しみもままならないことがあります。脚の不快感によってよい眠りが得られない,普段の生活に支障があるという方は、気のせいではなく、治る病気と考えて一度受診をお勧めします。現在では新しい治療薬も開発され、当院でも治験を実施していますので、ご相談ください!